ゲーム制覇記録

ゲーム制覇記録

名作を味わいつつ、自己の地平を広げるため次の制約を課す 一つ 古今東西のあらゆる名作をプレイする 二つ オリジナルをプレイする 三つ 発売順にプレイする 四つ クリアできなければレビューしない 五つ 説明書以外のヒントは見ない 六つ バランスを壊す裏技は使わない

琥珀色の遺言 犯人を突き止めた!クリア後の後味は少し寂しいが良い。

 


さて、琥珀色の遺言をプレイした。

このゲームは小学生の頃自宅にあったPC98で、確か兄が購入してプレイしていたような記憶がある。PC98では私もWizardryをプレイしたことがあったが、このゲームはプレイしたことがない。

当時小学生から中学生くらいの時代にかけて、一度もプレイして見ようと思わなかったのは、不思議だが、おそらく私には難しすぎるだろう、あるいは大人向け過ぎて楽しめないだろうと薄々感じていたからと思う。

 

渋いゲーム画面。時間のある夜にプレイしたくなる。

 

それにしてもその後今はなき自宅でも、このソフトウェア・パッケージを見かけたことはなく、記憶が曖昧である。

本当に我が家に存在したのだろうか?

 

ま、そんなことはともかく、これはかつての有名なアドベンチャーゲームソフトハウスリバーヒルソフトの看板ソフトウェアである。

このメーカーは、他にもマンハッタン・レクイエムなど名作を残しており私も割と最近プレイしたことがある。多くのしっかりと位置づけられた登場人物がでてくる渋いゲームだ。

そしてクリア後には、なんとも言えない寂しくも爽やかな後味が残る、そんなゲームだ。たぶんセンスのよいシナリオライターが一人居たのだろう。

 

ゲームシステムだが、今はなき選択式・コマンド総当り式のアドベンチャーゲームと言えばよく分かるだろう。あれだ。

コマンド総当り式アドベンチャー、たぶん悪い響きだと思う。しかしここで言っておきたいのは、それはたぶんファミコンのコントローラのせいである。

 

PCでコマンド総当り式のアドベンチャーをプレイすればわかるが、キーボードでコマンドを一発で選択できたりマウスで連続的に選択できるため、たとえ総当りと言っても苦痛はほとんどない。単に行きたい場所に行って知りたいことを調べて、聞きたいことを聴くだけであり、とても自然なインターフェースだ。問題ない。

 

そんなことより、アドベンチャーゲームの肝は次の3つ。しっかり設定された魅力ある人物たち、雰囲気のある設定を含めた背景、核となるストーリーだといえるだろう。

 

ちょっと古臭い感じの洋館がゲームの背景となる。なかなか雰囲気のある絵作りだと思う。

 

このゲームは、その3つがどれも高いレベルで、かつ大人向きに構築されており、実に味わい深い。ネタバレになるので、詳しくは書かないが、現在のゲームとくらべても何も劣るところはない。

普通にプレイして楽しめて、裏に人間のドラマがあり、終わってみるとジワっと響く感動がある。そんなゲームである。

是非プレイしてみては?と思う。

 

・クリアまでのプレイ時間 4時間くらい?
・私的評価 名作 (傑作・名作・良作・凡作・駄作の5段階)