大逆転裁判1&2 クリア!
逆転裁判シリーズは最初のシリーズをプレイしてから、お気に入りのシリーズだが、久しぶりにその最新作(たぶん?)である大逆転裁判1&2を制覇した。
1と2にわかれているけど、これは実際には1つの繋がったゲームだった。
このシリーズを一言で表現すると、最高に進化したテキストアドベンチャー、と言える。
テキストアドベンチャーで大事なのは、ざっと上げると、登場人物や、ストーリー、グラフィックの3つが挙げられるが、その3つが上手く噛み合っている。
テキストアドベンチャーのシステムでは、大抵聞き込みと現場調査の2つがあり、特に現場調査は退屈な作業になることが多い。
しかし、このゲームの場合、調査コマンドの一つ一つに一緒にいる濃いキャラが濃いテキストで反応してくれるので退屈さがかなり緩和される。また現代のゲームらしく3Dで、ヒロインのスサトさんやアイリスちゃんが可愛らしい動きとテキストで反応してくれるので見てると、癒やされる。
ともすると作業になりがちな調査作業が退屈にならないよう、シャーロック・ホームズの推理パートというものがあり、プレイヤーに何が起きたかを思考させるような工夫がなされている。
また、このゲームの中心となる裁判パートは正にテキストアドベンチャーが最高に進化した部分だと思うのだが、推理というものをプレイヤーに強要するシステムになっており、従来のコマンド総当りになりがちなテキストアドベンチャーというジャンルを見事に別次元の推理体験へと昇華させている。
選択した推理が当たっていると、音楽が止まったり、バシッと音がしたりして、プレイ感覚も気持ちがいい。
グラフィックはアニメ調なので、それほど特筆すべき点はないが、脇役も含めてどの人物も魅力的に描かれており、裸眼立体視で動き回るのが、見ていて楽しい。
テキストもユーモアがたっぷりで、殺人というシリアスなテーマを扱った作品であるにも関わらず、ドタバタして明るい気持ちなる。
小さないくつかの事件から大きなストーリーにつながっていく作りもかなり楽しめるもので、かなり長い話だが、続きが気になって一気にクリアしてしまった。
・クリアまでのプレイ時間 15時間くらい?
・私的評価 名作 (傑作・名作・良作・凡作・駄作の5段階)