ゲーム制覇記録

ゲーム制覇記録

名作を味わいつつ、自己の地平を広げるため次の制約を課す 一つ 古今東西のあらゆる名作をプレイする 二つ オリジナルをプレイする 三つ 発売順にプレイする 四つ クリアできなければレビューしない 五つ 説明書以外のヒントは見ない 六つ バランスを壊す裏技は使わない

メトロイドプライム2 ダークエコーズ 歯ごたえあったけど制覇!

メトロイドプライム2 ダークエコーズを制覇したのでレビューを公開させてもらう。

どんなゲームか?

このゲームはアメリカで高評価の、ファーストアクションアドベンチャーであるメトロイドプライムの続編である。

同ハードの名作に対する続編であり、同じゲームシステムを用いた追加シナリオといったところである。

この手の位置づけのゲームは、他社ではマンネリすることが多いが、任天堂では凝ったストーリーや雰囲気をガラッと変えたりして、飽きさせないようにしていることが多い。

また、クリアした人向けの高難易度のセッティングや、やりこみ要素がマニア向けの良作になることが多いので、プレイ前から期待していたのだが、期待にたがわない出来だと思う。

シューターとしての面白さ

ファーストアクションアドベンチャーなどと記載したが、本当はそのようなゲームジャンルはなく、他とは違うゲームの面白さを生み出すことを社是としている任天堂が、FPSのパクリではないことを主張するために作り出した造語である。

私は結構最近、wiiでこのゲームを遊んだのであるが、確かにエイム能力が重要な標準的FPSゲームとは、むずかしさ・面白さの性質が異なっている。

このゲームでは、素早い敵をある程度、ロックオンして自動で追尾することができるので、エイム力はあまり必要ないのであるが、各種ビームやボムなどの武器を着弾させるタイミングが間違えると、ダメージを与えられないことが多い。

また、敵がひたすら硬いので、敵の攻撃を見切って体力を温存しつつ、敵を効率的に排除するために適切なビームを使用することが大事になっている。そのためには、弾薬管理が必要となる。

基本的に敵クリーチャーは雑魚であっても凶悪なのであるが、今回、標準以外のすべての武器が、弾薬数が限られており、弾薬管理も大事になる。ここに意識が少しむけることかできれば、弾薬の補充はすぐに行うことができるようになっているので、あまり面倒臭くない作りになっている。

妙に貧乏性だったりして、弾薬を節約しすぎると、たとえ雑魚キャラでも、殲滅に時間がかかり、体力であるエネルギーを消耗してしまうので、弾薬残数と、エネルギーがトレードオフのような関係になっている。

効率的な使い方をたとえ雑魚クリーチャーといえども、考えながら行動する戦略性が必要になってくる。

逆にこの戦略というか、弾薬を効果的に使ったり補充したりする意識がないと、効率的なゲームプレイができなくなるので、めんどくさいゲーム、というふうに感じられる危険がある。

これからこのゲームをやる人がいるのであれば、注意されたい。

 アドベンチャーゲームとしての面白さ

またアクション面のゲームとは別に探索の面白さや、各所に仕掛けられたパズル要素を解く楽しさも健在である。

ちなみに敵ボスの弱点もパズルみたいになっているのであるが、最近のゼルダなんかと違って、パズル要素がややわかりにくいというか、お約束的な感じではなく、もっとわかりにくい感じで仕込まれているので、「これは今は無理だな 」とか、「まさかこんなやり方でないだろう」と思うようなのが正解だったりするので、ロジカルに一つ一つ検証していく姿勢が大事だと思う。

各種の攻撃方法についても、どの武器でもダメージを与えることができる場合でも、非常に有効なダメージを与える武器と、そうでない武器があり、常に効果を定量的に把握しながら、戦いを進めることが大事で、そういう戦略性を楽しめるかどうかが、このゲームの好みになる。

その点では、ちょっとスマブラとか格闘ゲームに近いストイックさがあり、パズルというよりは、リソース管理とか、リスク管理とかそういう雰囲気である。

私は、これまであまりそういう楽しさはわからなかったのだが、最近はそういうのが好みになった。このシリーズの影響かもしれない。

雰囲気や背景ストーリー

名作の続編ということで、物質と反物質の世界という鏡面世界みたいのがストーリーのカギとなっていて、ちょっとファンタジー系でよくある光と闇の世界みたいな、そんな感じのギミックをSFにうまく落としているとは思う。

一方で、この鏡面世界要素は、アメリカの開発元であるレトロスタジオの発案だと思うが、メトロイドの世界観としてギリギリの感じでもある。

でも、そこらへんは、日本の任天堂でコントロールしているのだろうから、たぶん今後も大丈夫だろう。

モデリングやデザインは、前作と少し違う雰囲気もありつつ、クオリティは高く楽しかった。

まとめ

まあ、とても面白かった。

特に最後のほうなボス戦は総力戦となり、倒し方をつかんだうえで、効果的なダメージの当て方、よけ方を考えながら、自分のパターンを作り出す必要がある。

ここがこのゲームの面白いところでもあり、マニアックなところでもあるが、自分としては、「最高!」といいたい気持ちである。

 

・クリアまでのプレイ時間 50時間くらい。
・私的評価 傑作 (傑作・名作・良作・凡作・駄作の5段階)