ゲーム制覇記録

ゲーム制覇記録

名作を味わいつつ、自己の地平を広げるため次の制約を課す 一つ 古今東西のあらゆる名作をプレイする 二つ オリジナルをプレイする 三つ 発売順にプレイする 四つ クリアできなければレビューしない 五つ 説明書以外のヒントは見ない 六つ バランスを壊す裏技は使わない

光神話パルテナの鏡2 kid Icarus myth and monsters サクッとクリア

 

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モノクロのゲームだが、ゲームボーイカラーでプレイすると彩色されていい感じに

パルテナの鏡の続編であるkid Icarus myth and monstersをクリアしたのでレビューしてみたい。

どんなゲーム?

本作はゲームボーイで発売された、光神話パルテナの鏡の続編であるが、あまり有名でないのは、海外のみで発売され日本未発売だからだ。

ファミコンディスクシステムで発売された初代パルテナの鏡は最初の冥府界ステージがゲーム中で一番むずかしいという、レベルデザインが少し変なゲームであったが、それなりに好評を博したゲームであるから、日本で発売しないのは不思議なことである。

もっとも任天堂は他にもスターフォックス2を完成していながら、タイミングの関係で発売しなかったり、いろいろ試作品を試しては、寝かしておいたりしているみたいだから、社風なのかもしれない。

日本で発売しないくらいだから、あまり良い出来ではないのだろうという気もしたが、「一つ確かめてやろう」ということでプレイしてみた。

強化されたシステム

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強化されたピット君。持っているアイテムにより姿が変わるなど結構しっかり作ってる

まず、このゲーム、普通に楽しくプレイできる。

ディスクシステム版と同様、縦スクロールステージから始まり、次に横スクロールステージとなり、最後はシューティングステージになっていて、その間に迷宮ステージがあるという構成は踏襲している。

しかも、ゲームボーイのソフトに良くあることだが、システム的には、ファミコン版をベースとしながら、より進んだシステムになっている。

例えば前作では一度前に進むと後ろに戻ることができない一方向スクロールであったが、本作ではゴール間近まで進んだ後でも、スタート地点まで戻ることができる。

 

また、縦スクロールステージにしても、少し横にもスクロールすることができ、これらのことからちょっとしたアドベンチャーゲームみたいになっている。

また、前作では石化されたイカルスをハンマーで助けると、ボス戦で助けてくれるという仕掛けがあったが、今作ではイカルスを破壊するとアイテムが現れる。

要するにマリオで言うところのはてなブロックと同じ位置づけになったわけで、考えてみると、随分ひどい扱いだ。

ちなみに所々にハンマーで壊せる壁があり隠し部屋などを発見できるという要素も加わっている。

 

グラフィックについても、努力のあとが垣間見える。神器に関するちょっとした演出などが用意されていたり、最終ボスなど大迫力である。

ゲームボーイって画面はテレビには及ばないが、内部的な性能やゲームの容量は、ファミコンよりだいぶ良いのだろうか?

イマイチな点

一方で、後ろや横への移動が自由になったことにより、特に縦スクロールステージの難易度がかなり低下している。

まず画面外に落下することによるミスが、ミスにならなくなっているし、浮遊する敵キャラから、画面の横や下に戻ることでかんたんに回避ができるからだ。

難易度としては、ファミコン版の横スクロールステージくらいの難易度で全編が構成されている感じといえば、イメージし易いかもしれない。

ファミコン版は、最初のステージである冥府界だけやたらと難しく、その後の地上階以降はヌルゲーとなる変な仕様であったが、それが改善されたといえば言えるのだが、そもそも地上界以降のパルテナが面白かったか?というと微妙であり、本作もそういう微妙感がある。ゲームボーイということで、小さな子どもをターゲットとした難易度なのかもしれない。

しかし、ゲーム自体のボリュームもそう多くないため、投げ出すほどの問題でもなく、難易度の低さとあいまって、サクッとクリアできるので、今となっては良いのではないだろうか。

まとめ 

低めの難易度ながら、名作とまでは言えないが、ゲームバランスに問題はなく、サクッと楽しめるだろう。気分転換的にプレイしてもいいかもしれない。

 

・クリアまでのプレイ時間 5時間未満
・私的評価 良作 (傑作・名作・良作・凡作・駄作の5段階)