ゲーム制覇記録

ゲーム制覇記録

名作を味わいつつ、自己の地平を広げるため次の制約を課す 一つ 古今東西のあらゆる名作をプレイする 二つ オリジナルをプレイする 三つ 発売順にプレイする 四つ クリアできなければレビューしない 五つ 説明書以外のヒントは見ない 六つ バランスを壊す裏技は使わない

プレイグテイル(Plugue tale innocence)をGeforce now!でクリア!鬱になるが良く出来てる!

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プレイグテイル・イノセンスをさっきクリアした。

 

このゲーム、PCのEpicストアで無料でもらったものだが、PS4でもリリースされているみたいだ。無料でもらったゲームをちゃんとクリアしたのは初めてかもしれん。ちゃんとお金払ってないとなんかモチベーション沸かないんですよね。

 

ちなみに、私のPCで動作すると多少FPSが下がるような感じがしたので、Geforce nowとうクラウドサービスでプレイした。geforce nowとはグラフィックカードのメーカーであるNvidia社のサービスで、サーバー側でゲームを動作させて映像をストリーミングすることで自宅でプレイできるようにするサービスだ。セッションの持続時間が1時間までなら無料で利用することができる。

 

このゲーム、プレイしてみると、かなり美しいグラフィックのゲームで、PC性能はとても重要なのだと思われるが、私のPCはGTX680という少し前のそれなりに高性能だったゲーム用グラフィックボードを積んでいるのだが、もはやクラウド上の無料サービスのほうが性能的に上回ってしまったようだ。遅延もあまりなく、問題なくプレイできた。すごい時代になった。

 

で、肝心のゲーム内容だが、いわゆるTPS、主人公の斜め後ろくらいからの視点で操作するタイプで、雰囲気やストーリーを重視したゲームだ。

 

世界観は中世のフランスを舞台にしており、背景描写、映像がとても精細で美しい。さすが本場ヨーロッパで作られているだけあって現実感が凄い。ただゲーム内容的にねずみの群れが大量にでてくるし、グロい死体が大量に出てくので、美しくも暗くグロい雰囲気がどこまでも続く。中世のヨーロッパはあんまり希望のない暗い時代だったのだと思うのだが、平和ボケした日本人には少々、鬱を誘発するので気をつけたい。これが、現代ヨーロッパ人の中世に対するイメージなのだろうと思う。

ちなみに貴族である主人公やその家族は、顔立ちや喋り方、服装等が美しく高貴である。モーションや声もよくできておりやたら美しく、見ていて気持ちがいい。

 

ゲーム的には、ファースト・パーソン・シューターみたいな感覚で、武器が銃ではなくて、スリングで石を発射して敵の頭を破裂させる、、、というスタイルになっていてコントローラ操作に最適化している。キーボード&マウス操作には向かないと思う。

それからクラフト要素があり、ちょっとLast of usのクラフトのシステムに似ているのだが、主人公であるアリシアをパワーアップしたり、消耗品ではあるが、武器として使える薬剤のようなものを制作できたりする。

前出の通りグラフィックはとても精細なのだが、特に太陽光の感じが凄くリアルで、良く夕方・朝方に太陽の光を浴びると、眩しいだけでなく、全身が包まれたような感じがあるが、このゲームでも、本当に太陽光に包まれるような印象をうけた。多分逆光とかなにかの技術なのだと思うが、他では感じたことのないリアリティで素晴らしいと思った。後で気がついたのだけど、このディベロッパーはMicrosoft flight simulatorの開発元でもあるみたいだ。さすがの技術にちょっと納得。

 

しかしながら、ゲームとしてみると、システムやデザインに多少の問題を感じた。

1つは、アリシアの攻撃手段がスリングでの石の投擲と消耗品である薬剤利用に限られており、パンチやナイフ攻撃のような、資材を消耗しない攻撃手段がないことだ。

そのため敵の排除がステルスからの消耗品の利用に限られてしまい、戦いにおいて物資の節約や、どのように戦うかの戦略性がほとんどなくなってしまっている。

 

さらに消耗品を使った攻撃しかないため、敵を排除するのに必要な資材が、その辺りに必ず配置されており、節約する意味がない。そうしないと物資不足で進行不可能になってしまうから仕方ないのだが、ゲーム進行も一本道のため余計に戦略性や工夫の余地がなく、正解が一つしかないパズル的な感じになってしまっている。

 

同じ理由から折角のクラフト要素もあまり意味がないものになってしまっている。クリアするだけであればその辺りに都合よく配置してあるものを拾えば攻略可能なのだから資材を節約してクラフトするメリットが生きてこない。

 

そんなわけでゲームとしてはちょっと問題があるように感じるのだが、映像の美しさ、中世ヨーロッパのエキゾチックな雰囲気、キャラデザインの巧みさ、操作感のしっくり来る感じなどがよく出来ており、それなりに楽しめるゲームになっている。

一方でもう一つ工夫かあれば、、、、例えばゲームとしての戦略性や、背景設定や主人公の動機づけに何かが加われば、傑作に化けた可能性を感じるのだが、そういう意味では惜しいゲームだ。

 

ま、とにかく終わってみると、最初は大量のネズミが気持ち悪かったのだが、後半になると一生懸命に生きているネズミが可愛く感じてきた。最後はちゃんとクライマックスがあり大円団があり、明るく終わる。良かった良かった。

 

・クリアまでのプレイ時間 15時間くらい
・私的評価 良作 (傑作・名作・良作・凡作・駄作の5段階)