ファイナルファンタジー9 20年越しの制覇!
FF9。最近スイッチでも再販しているようだが、このゲームも幾度も試みては、挫折したゲームなのだが、この度制覇することができ、終わってみたら結構面白かった。
かつての挫折の理由は二つある。
一つ。戦闘のテンポが遅い。とくに戦闘開始時の読み込みが遅く、かったるかった。
2つ。FFシリーズには良くあることだけど、戦闘時のアビリティ、魔法とか技を習得するために、スペシャルパワーを持った武器や防具を装備して、戦闘を通して経験値みたいなのをためてマスターする、というシステムなのだが、これがまたかったるかった。というものだ。
しかし!
最近ファイナルファンタジータクティクスを制覇したことにより、戦闘のたびに装備を見直すなどのめんどくさい準備ができる心を身につけた私には、大きな問題ではなかった。
また、ボロボロ中古PSPを手に入れたことにより、いつでもどこでも寝っ転がってプレイできる環境を手に入れたことも大きい。
そんな環境変化があり、再度着手してしまったこのゲームだが、そういう状況になってみると据え置きではめんどくさかったアビリティの習得や、本来のゲームデザインの長所をじっくり堪能することができた。
このゲーム、特に良いのはキャラデザ・世界観であると思う。
こってりしたファンタジー回帰ということで、最近あんまりやってなかったこともあり、ネズミ型の亜人間や、魔道士などの凝った世界観は心地よい。また音楽もデザインに良く合っている。
初めてやった十数年前には、いまいち気持ち悪いとしか思えなかった悪役であるクジャというやつも、今では割と良いキャラ立ちに思える。
またフィールドも今となっては珍しい、ちょっと映画っぽい固定視点からのアングルで、造形も手作り感・センスが感じられる風景ばかりで最近のオープンワールドRPGでありがちなFPSっぽい視点ではないのも新鮮だ。
総じてこのゲーム、雰囲気・キャラを楽しむゲームだ。
少々癖の強い主人公、ジタンやヒロインの姫・ダガーが趣味に合うかも、評価の分かれ目になると思う。自分といえば、ジタンのちょっといい加減な、ちょっと真面目なような性格は割と好ましく、ダガーは可愛くて、問題ない!
ゲームとしては、結構やり込み要素もあるみたいだが、そこまでやりこまずに、サクッとクリアした。FF8などと比べて難易度は結構低いと感じたが、どうだろうか。私のゲームスキルが上がっていることもあるような気がする。
あまりに長きにわたってこのシリーズから離れていたこともあり、判別不能である。
PSのFFシリーズ7ー9、全部流石の作り込みである。
クリア後の後味も心地よく、ちょっと切ない気持ちになった。
楽しかった!
・クリアまでのプレイ時間 30-60時間くらい?
・私的評価 名作 (傑作・名作・良作・凡作・駄作の5段階)