パルテナの鏡を制覇した!
光神話 パルテナの鏡をクリアしましたので、レビューします。
パルテナの鏡はシリーズとして、ファミコンディスクシステム、ゲームボーイ、3DSで計3作発売されています。
ゲームボーイで発売された2作目は日本では未発売です。
どんなゲーム?
全盛期のファミコンゲームを更にパワーアップするために任天堂が満を持して投入したディスクシステム用ソフトです。
ローンチにゼルダの伝説が発売され、半年後にメトロイドや悪魔城ドラキュラなど力の入ったゲームが発売、「ディスクシステムのゲームは間違いない」と小学生たちが感じ始めたころに投入された横視点アクション・アドベンチャーゲームです。
メドューサに占領されたエンジェランドを開放するため、冥府の底から天国っぽいところまで登っていって、メドューサを倒す、みたいなストーリーです。
探索要素は少なく、ゼルダやメトロイドよりは、アクションよりのゲームです。
高難易度なこともあり、海外のほうが人気のあるゲームで、後にゲームボーイ、3DSで発売、シリーズ化されています。3DSは多分10数年ぶりの発売で、しかもローンチ的な扱いになっています。
高得点クリアを促す熱い作り
主人公のピットくんは、スタート直後は連射の出来ない射程距離の短い弓矢しか使うことができずいかにも弱々しい感じです。
しかし道中多くの魔物を倒すことによって、面クリ時にライフゲージを増やすことができます。
また、途中に、神様っぽい人が待っている小部屋がたまにあり、それまでの成績によっては弓矢をパワーアップしてくれます。
お店でも、魔物を倒したお金的なもので、道具を購入できるのですが、売っているのは消耗品であって、ピットくん自身がパワーアップするためにはね現れる魔物を残さず退治する必要があります。
魔物を残さず退治して、高得点状態で面クリしたときの高揚感が凄いです。
集中力が求められる高難易度アクション
特に最初のステージである冥府界がそうなのですが、狭い足場を独特のふわっとしたジャンプで上へ上へと画面スクロールしながら登っていくのですが、ファミコンのアイスクライマーみたいな感じで、画面の下に落ちると一発でミス、ゲームオーバーになります。
また魔物の動きが特徴的で、足場や壁の場所にかかわらず、画面の上とか下から、独特のパターンで浮遊してきます。
魔物は、スターフォースとかツインビーみたいなシューティングゲームの敵機みたいな動きで、画面上下からワラワラ飛んでくる、そんな中を狭い足場をジャンプして登っていくという、マゾヒスティックなプレイを楽しめます。
ある程度魔物の出現場所やパターンを覚えながら繰り返し挑戦する必要がありますが、これをくぐり抜けて面クリ・パワーアップしたときの心境は格別です。
各ステージの最後には、オートマッピングによる迷宮探索
激ムズのステージを超えると、迷宮が控えており途中で紙や鉛筆を拾うことで、オートマッピングが可能。探索の楽しみを味わうことができます。
ダンジョンではありますが、ちょっと一息つける感じでこのメリハリが心地よいです。
独特の音楽、雰囲気
ギリシャ神話をモチーフにしている点が珍しく、雰囲気のある音楽、アートワークが特徴的です。
敵キャラも、蛇や目玉などちょっとグロテスクな感じで、画面の色使いも、紫や青緑など独特の色合いなのですが、それが悪趣味なような、美しいような独特な感じです。
気になる点 最初が一番むずかしい
このゲーム、最初の冥府界は上記の通り激ムズの挑戦を楽しめるのですが、一旦そこをクリアすると、プレイヤーが熟練して、且つピットくんをパワーアップするので、急に難易度が下がります。
そこまでぬるい感じではないのですが、冥府界を通り抜けるほどのゲーマーはやや肩透かしを食らうかもしれません。
強くなったピットくんが敵をなぎ倒す感じを味わうのもいいかもしれませんが。
まとめ
基本、高難易度を好むゲーマー向けアクション・アドベンチャーです。
ゲームをあまりやったことがないひとは、手を出さないほうが無難ですが、名作といっても良いゲームなので、そういうゲームとして挑戦してみてもいいかもしれません。
有名シリーズ制覇を目指すつもりで、手にとってはいかがでしょうか。
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・クリア時間 10時間未満
・私的評価 名作 (傑作・名作・良作・凡作・駄作の5段階)